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認知症の母を「サ高住」から遠方の「特養」へ転院させたときに私が行ったこと【プラン・手配編】



母の転院の際、私が行ったことはさほどないと書きました。


けっこう施設のほうで動いてくれます。なんだかんだいって日本の制度も進んでいるなぁと思いました。おそらく当事者にならないとわからない事もあったりするのではないでしょうか。


またマスコミの過剰な報道 (介護は大変だなど) を鵜呑みにし惑わされたりすることも多いのではないかと思います。

自分の家族ということで「自分が働かなきゃ」という責任感の強い方もいるのではないかと思います。


費用の面で面倒を見なければならない、そういう方もいると思います。それはまた別途考えてみたいと思います。でも生活保護を受けていてもそのような施設に入居は可能なので、その制度等を調べてみると良いと思います。


私は基本的にすべて施設任せ、責任感が無いというわけではないとは思いますが、けっこうほったらかしです(笑)


見放されているようで可哀そう?


私はそう思いません。


逆に介護疲れで子が病んでいくほうが親としては辛いのではないでしょうか?

でも認知症を発症すると、本人にはわがまま放題言われます。でもそれはおそらく認知症独特の症状だったりするので私はいちいち気にしません。病気なのです。

真に受けることなく右から左へ受け流すようにしています(笑)

言っていることをすべて真に受けるとこちらが本当につぶれてしまいます。


前振りはさておき、本題に入ります。

 


サ高住から特養へ 介護施設を転院するときに実際に行ったこと


1.入居契約

施設の契約と新しい施設に連れて行くのは私がやらないといけません。これは大した労力も難しいこともなく、ただ先方がいう通りに契約をすればよいだけです。


ただ入居日は確定させておかなければいけません。


そして入居スケジュールの段取りは必要です。

入居当日に書類の記入やら説明やらをするのではなく、入居前にそのような事務手続きを済ませておいて、入居当日は到着即入居〜施設のほうへお任せする、という流れが良いと思います。私も施設の方にそうしたほうが良いですよと言われそのようにしました。


2. 転院当日のスケジュール段取り

まず、いつどのように移動するか?

ここが一番のポイントになってきます。


新しい入居先に入るのもあまり遅い時間ではないほうが良いと思います。

なので、「午前中に移動〜午後の早い時間に入居」という流れがスムーズではないでしょうか?

契約は事前に済ませているので、到着したら新しい施設へそのまま引き継ぎます。そのような流れからも午後の早い時間が良いと思います。


3. 移動手段

移動手段はどうするか?

私の場合、これが最も重要なポイントとなります。


遠方ゆえ、母の負担をできるだけ軽くしたい、大腿骨骨折の経験があるので長時間の着座状態はおそらく厳しい。

飛行機の選択がベストだと判断しました。おそらく飛行機が利用できるのなら飛行機がベストのように思います。


比較的近距離で飛行機便が無い場合は新幹線や介護タクシーとい う選択肢になるかと思います。とにかくできるだけ時間がかからない方法が良いと思います。


 

私がとった実際のプラン


① サ高住一空港 介護タクシー利用

② 空路にて東京へ

③ 羽田空港~ 介護タクシー利用


このような流れになりました。


さてその詳細ですが、


①サ高住~空港

これはそのサ高住のグループ会社で介護タクシーサービスもやっていたので、それを手配し

ました。

同じ系列なので勝手がわかっているのでこれがベストでしょう。



②空路にて東京へ

これが一番の難関です。 (私はJALを利用したので JALを基準に記述しています)


介護タクシーで空港に到着します。空港では車いすを借りること ができるので、空港内での移動は大丈夫です。チケットを予約する際に事前に“お手伝いが必要”と申し入れておきます。


搭乗手続きも車いすでOK。しかしさすがに機内でCAさんがお手伝いするわけにもいかず、 介助者が必要とされています。自分で介助ができればよいかも知れませんが、例えば家族とはいえ異性であった場合や機内ではなく空港内においてトイレの利用などに苦労するかと思います。

それと普段から慣れていないとそれは大変な作業になると思います。



介助者の手配

そこで必要なのは、「介助者の手配」になります。

やはり安心を考えるとその専門家に頼るのが一番だと判断しました。

いろいろ調べて出てきたのは、


・日本ツアーナースセンター

・あんしんトラベル


この2社が出てきます。

「日本ツアーナースセンター」のほうは、JALとも提携しているようです。


ホームページの見積もり依頼フォームでこの2社へ見積り兼相談をしました。


今回は「日本ツアーナースセンター」へお願いすることにしました。


JALと提携というので料金はそれなりに高額なのかなと構えていましたが、私の基準で妥当と判断し、電話やメールでのやり取りで良心的でしたので安心して相談することができました。対応も迅速かつ適切でした。(実際に見積もり依頼から転院当日まで、約2週間という短い間での対応をしていただきました)


そして、日程と詳細な時間を含む旅のプランを作成していただきました。


ブランとしては、まず出発空港で待ち合わせをします。そこから付き添いスタート、羽田空港へ到着から介護タクシーに同乗し入居施設まで付き添ってもらいます。入居施設へ到着し、施設へ引渡しまでをお願いしています。1プラン8時間 ¥28,600 ということで、その時間内であれば料金 は変わりません。入居施設まで同行しても料金は変わらないとの ことなので、そこまで同行してもらうことにしました。


そのプランで航空券の予約をします。座席はエコノミーで構わないが、できるだけ看護師 (介助者)と介護対象者 (母)が隣席になるようにとのことでしたので、そのように座席予約をしました。


予約の際には、その看護師の方の氏名・年齢等の予約に必要な情報を教えていただき、こちらで予約を取りました。


節約技としてマイレージやポイント利用などを行いましたが、近親者のみでしか利用できないので、看護師の方の分は別途通常料金で予約しました。


旅技になりますが、私と母の分は、マイレージを eJAL ポイントに交換、JAL ボイ ントで支払いを行いました。今回はそれが一番節約できた方法でした。約1万円相当節約できました。マイレージが貯まっていたので。(今回の時期はマイレージのほうが高く付いたのです)

先に、マイレージまたはeJALポイントで私と母の分を隣になるように予約しておき、看護師の方の情報がわかり次第、通常予約で看護師の方の予約をしました。

そして後で座席変更をして母と看護師の方が隣になるようにするという小細工をしました(笑)



介助者同行のポイント

まず出発空港で待ち合わせ、 看護師と合流します。

そこから付き添いスタート、あとは看護師さんへお任せ。こういうときは変に口出ししないで任せたほうがいいと思っています。看護師さんのやり方、ペースというものがあるので(プロなのです)。何か言われたり余程気になる対応をしたときに言えばいいと思います。



③ 羽田空港~ 介護タクシー利用

そして次は、到着空港から施設までの介護タクシーの手配です。

介護タクシー会社もいろいろあるのですが、料金は各社ともそれほど変わらないように思います。

JALのホームページに載っているケアタクシーの「日本交通」へ電話しました。


日本交通へ問い合わせ、状況と介護者の状態、付き添いの有無を伝えたところ、ケアタクシーではなく、通常手配のタクシーで大丈夫だろうとのこと。そのことを「日本ツアーナースセンター」担当者へ伝えたところ、


「それで大丈夫です」との返答があったので、時間を決めEDS (エキスパートドライバーサービス、介助付きサポートタクシー)ではなく通常のタクシー予約をしました。通常のタクシーとはいえ、利用状況を伝えているので車種はユ ニバーサルデザインの車種で車いすの利用も可能なはずです。ただし車いすの貸し出しはありません。タクシー会社による介助が必要ないというだけです。


いわゆる介護タクシーとは、タクシー会社のほうで介助等まで行うことで、今回は看護師 (介助者) 同行だったので、必要ありませんでした。その分多少の節約になりました。


これで転院プランの手配は完了、あとはその当日を待つだけとなりました。



 
まとめ

今回の手配で思ったことは、それぞれの専門家に相談して最適なプランを提案してもらうこと、これが重要だと感じました。

今回の「日本ツアーナースセンター」「日本交通」は、費用等も含め、こちらにあまり負担のかからないような最適なプランを提案してくれました。


かかった費用としては(金額の記載はなし)


・看護師の移動及び宿泊費(今回は東京から待ち合わせ空港までと前泊の費用)

・施設から出発空港までの介護タクシー代

・看護師の付き添い費(合流から8時間まで)

・看護師および私と母の飛行機代

・到着空港からのタクシー代(通常料金)


看護師の前移動はできるだけ費用がかからない移動手段を選択してくれたようで、繁忙期でも料金が変わらない新幹線を利用してくれました。(設定の時期がGW中で料金も非常に高く席も取りづらい時期でした)

あとは、到着〜新しい入居施設まで付き添いでも8時間に収まるので到着からの介護タクシー代が節約になりました。

待ち合わせは飛行機の出発の1時間前、飛行機搭乗時間は約1時間半、到着〜タクシー移動が約30分〜1時間、その他時間調整を含めても8時間には余裕で収まります。


このようなプランはやはり専門会社の提案があってこそのものだと思いました。

交通費(+前泊費)実費以外は、看護師の付き添い費のみです。

おそらく今回の最適プランだと思います。


やっぱり「餅は餅屋」ですね!


​だすけ

青森出身神奈川在住のアラフィフ。実家のことでいろいろあり、青森にちょくちょく行くように。その忙しさの合間や道中、逆境すら楽しみに変換してしまうポジティブな人。

​そのほか、いろいろ基本的にすべてDIY、費用対効果重視で無駄が嫌いらしい。

​だすけの由来は南部弁の「〜だすけ」

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