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<子育て・教育>普通のお父さんが一番カッコいい〜子供が生まれた時、自分が死ぬ時のことを考えた



子供が大嫌いだった私の考え方が180度変わった話です。



死というものを考えたとき、


独り身の頃は、どうせ自分一人だから、誰にも迷惑をかけず、野垂れ死んでも構わないと思っていた。

死んだら無になるだけ、それだけのことと思っていた。


父が死んだ時、人が死ぬと様々なところに影響があると思い知らされた。そして父の影響をかなり受けていたと実感した。


『実はお父さんからいろいろ教わっているんだなぁ』


父とは散々ケンカをしていたが、やはり血の繋がった家族とはこういうものだと思った。 葬儀、生前の後処理、諸々。思ってた以上にお金もかかった。

生命保険に入った。連絡先や所在を明らかにできるようにした。


それでもまだ自分は野垂れ死んでも構わないと思っていた。


ただ、その頃から「いつ死んでもいいように(悔いのないように)」と考えるようになった。


座右の銘が、


『永遠に生きるかのように学び、明日死ぬかのように生きろ』〜ガンジー


になった。


特に結婚願望はなかったが、なんとなく結婚する縁があり、子供ができた。

誰でもよかったが、これもなんかの縁なのだと思っている。

そして何故かずっーと続いている。


運命の人なんて考えたことがない。

人生が終わるときにおそらく運命の人だったと思うのだろう。


子供が生まれたことにより、逆に死について考えるようになった。


『死ねない』


この子を一人前にするまでは死ねない。

自分がいなくても一人前に生きていけるように育てるまで死ねない。


反面、死ぬということも意識するようになった。


相田みつをの言うところの『命のバトン』


そして、子供を一人前に育て上げた普通のお父さんが一番カッコいい男だと思った。

一流スポーツ選手や歌やダンスが上手いアーティスト、そんな人達より断然カッコいいと思った。


しっかりと命のバトンをつなげることができるだろうか?

バトンよりタスキのほうがしっくりくるなぁ。


子育てがどんなことよりも好きになった。

今まで夢中になって取り組んでいたことよりも夢中になった。

元々は子供嫌いだった。友達連中はそのギャップに驚いていた。

いわゆる子育て本なんて一切読まなかった。 自分の経験則と人間の感性だけで育てている。


今のところ、健全に育っている。

少々食べ物の好き嫌いが多いが……


おそらく自分が今死んでも一人前に育っていくと思う。周りもサポートや指導してくれるだろう。

自分が何気なく築いてきた人間関係が財産として子供に受け継がれるような気がする。


そう考えると今の時点で「一人前に育てる」という目標は達成しているとも思えるが……


欲は出るものだ。

もっと成長がみたいなぁ…


そして、タスキを繋ぐとき、かつて自分が思ったように、

『やっぱりお父さんにいろんなことを教わったなぁ』

と思ってくれるだろうか?


それを一番に想い、今を生きている。

​だすけ

青森出身神奈川在住のアラフィフ。実家のことでいろいろあり、青森にちょくちょく行くように。その忙しさの合間や道中、逆境すら楽しみに変換してしまうポジティブな人。

​そのほか、いろいろ基本的にすべてDIY、費用対効果重視で無駄が嫌いらしい。

​だすけの由来は南部弁の「〜だすけ」

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